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連載 ラグビーワールドカップ奮闘記(16)

「ラグビーワールドカップ奮闘記」
〜ひたむきにひとつひとつ心をこめて〜
元ラグビー日本代表テクニカルスタッフ 村田祐造

『第四章 桜舞い散る』

    連載 第16回!

     ●JAPAN・・・フランス戦

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日本代表対フランス代表戦。
ハーフタイムのスコアボードを私は一生忘れないだろう。

FRA 20-16 JPN。

日本が世界を相手に立派に戦っていた。
眺めていたらまた涙が溢れた。

後半開始早々、栗原徹選手がPGを決めて
20対19になったときは狂喜乱舞した。

スコアボードを指差して「見ろ!あれを見ろ!なんだあれは!」
と英語で絶叫!
近くのオーストラリア人と大騒ぎだ。

あまりに暴れすぎて記録用に手にしていたノートPCを
お手玉して危うく落っことすところだった。

近くのオーストラリア人のおばちゃんが私のお手玉を真似して微笑んだ。
その隣のおじちゃんが私を指さしてゲラゲラ笑っていた。

健闘した。勝つチャンスは充分あったと思う。
疲れのでてきた後半の後半、
フランス代表の意地に突き放されて結果は51対29。

試合後さっきのおばちゃんとおじちゃんが笑顔で握手を求めてきた。
「Well-done Again, JAPAN team, You play very very well. It’s really amazing!」

東大ラグビー部の同期からも応援のメールが来た。

「なんか日本代表って東大みたいだね。
頑張ってタックル。勝てなかったけど人々は感動したと思うよ」

結局、その後のフィジー戦、アメリカ戦にも連敗した。

終わってみれば0勝4敗。

日本ラグビーの総合力がやはりまだ足りないのだと思った。

世界の背中が見えたと向井監督は総括していた。

最終戦の翌日の夜、日本代表チームは
シドニーのスポーツバーで呑んでいた。

私もへべれけに酔っ払った。

わたしが買ってきた直径60センチのジャンボアフロのかつらを、
箕内拓郎選手がかぶってとても似合っていた。

みんなビールを片手に踊っていた。
私達は肩を組んで「上を向いて歩こう」を歌った。

「上を向いて歩こう。涙がこぼれないように。上を向いて歩こう」


大久保
祐造さん。おつかれ。いい仕事したと思うよ。
どうもありがとう。


村田
おつかれ直哉、ナイスタックル。あんたすげーよ。
こっちこそどうもありがとう。


大久保
今度はラグビー場で会おうよ。グラウンドで。


村田
いいねー。スクラム対面でガンとばして向かい合いたいよ。
サントリー戦出られるように帰ったら猛練習するよ。あははは。


アンディ
ユウゾウ。前に僕達、日本の戦術について
議論したことがあるのを覚えている?


村田
うん。覚えているよ。


アンディ
あれ。やっぱりユウゾウの方が正解だったかもしれないよ。
ワールドカップ4試合やってみたけど、
相手は強くて本当にアタックのチャンス少なかった。  

トライとるのは本当に難しい。
ドロップゴールとペナルティゴールはやっぱりすごく大事。


村田
うん、うん。ありがとうアンディ。
でもすごくいい試合できたと思うよ。

フィジー戦のドロップゴールすごかったよ。
時間が止まったみたいだった。
あのDGは世界記録じゃないの?感動したよ。


アンディ
うん。ありがとう。


村田
アンディ、ワールドカップ楽しんだ?

アンディ
もちろんだよ。ユウゾウは?

村田
うん。最高だ


次回へ続く・・・

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